車両を抹消登録したときに使う勘定科目は?仕訳を分かりやすく!

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車両を抹消登録した場合の会計処理(仕訳や勘定科目)について分かりやすく説明しますね!


🔧 車両の「抹消登録」とは?

車両の「抹消登録」とは、車を使わなくなった・売った・廃車にした時、公的な登録から車を抹消する手続きのことです。
会社で使っていた車を使わなくなった時に行います。

会計的には、固定資産(=車両運搬具)を帳簿から消す処理になり、「資産の除却(じょきゃく)」といいます。

💼 抹消登録の仕訳で使う勘定科目は?

車両の抹消登録の仕訳で使う代表的な勘定科目は以下のとおりです。

勘定科目 用途の説明
車両運搬具 車を資産として持っていたときに使っていた勘定科目→減らす
減価償却累計額 これまでに償却(費用化)した金額の勘定科目→減らす
除却損固定資産除却損 帳簿上で残っていた価値(帳簿価額)→損失として処理
雑収入 廃車した車を売ってお金が入った場合に使う勘定科目→収益として処理

🧾 車両の抹消登録の仕訳方法(具体例)

実際の事例に合わせて仕訳を見ていきましょう!

 例:帳簿価額20万円の車を廃車にした場合(売却など代金発生なし)

お金の出入りがなく、車両が廃車になっただけの場合の仕訳は次の通りです。

(借方)固定資産除却損 200,000円 / (貸方)車両運搬具 200,000円未償却分(20万円)を固定資産除却損として費用処理(借方に計上)するだけです。

 例:取得価額100万円、累計償却80万円→廃車・残り20万円

【すでに減価償却していた場合】
・車両は廃車し抹消登録した(売却はなし)
・取得時の金額:100万円(消費税抜)
・減価償却済み:80万円
・帳簿価額(=残り):20万円

(借方)減価償却累計額 800,000円 / (貸方)車両運搬具 1,000,000円

    固定資産除却損 200,000円

【解説】車両運搬具1,000,000円を帳簿から消す(貸方に計上)
今まで費用として処理した分(800,000円)は「減価償却累計額」で消す(借方に計上)
残った未償却分(20万円)は、除却損として費用処理(借方に計上)

(例) 廃車せず車両を10万円で売った場合

(借方) 減価償却累計額 800,000円 / (貸方)車両運搬具 1,000,000円
固定資産除却損 100,000円

売却価格(10万円)を現金で受け取ったが帳簿上では10万円足りないので、その分が除却損となります。

💡 車両を抹消登録した際の会計処理のまとめ

除却損は費用(損失)なので、利益が減ります。
車を売った場合は、「固定資産売却益」や「雑収入」を使うこともあります。

状況 処理内容 主な勘定科目
廃車・使わない 帳簿から消す 除却損、減価償却累計額、車両運搬具
売却した 売却益 or 損失処理 雑収入、車両運搬具、減価償却累計額
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